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フェルメール展

 おはようございます。管理人です。

 またまた引き続き美術展巡りでお送りします(3本撮りの要領)。というわけで,今回は上野の森美術館でフェルメール展です。

フェルメール展

 日本最大級のフェルメール展ということで,フェルメール作品9点(期間限定展示で入れ替わるので,並列されないものも合算すると10点)が展示され,その他17世紀オランダ絵画が展示されます。

フェルメール展 フェルメール展

 フェルメールに注目が集まり,オランダ絵画の方がくっついてきた感が出ている気がしないではないですが,フェルメールの前に展示されている絵画もかなり見ごたえのあるものが揃っています。ホーホの「人の居る裏庭」は赤い屋根と空の色彩のコントラストと言い,構図と言い鮮やかに風景を描写したもので,他のホーホ作品も合わせ,画家の技量と感性を感じさせます(実はホーホもフェルメールと同じくらいの展示数だとか)。ハブリエル・メツ―の「手紙を読む女」も手紙と背景の絵の嵐というシンボルの置き方からなかなか凝った作品だと思わせられるとともに,服の描き方等にフェルメールへの影響も見いだせ,描写も素晴らしいものと感じました。

フェルメール展 フェルメール展

 そして,真打登場とばかりに,展示の最後にフェルメールルームとして,フェルメール作品を固めた部屋があります。肝がん作品の「牛乳を注ぐ女」ほか,9点の作品が展示されています。フェルメールは「光の魔術師」と称されるだけあり,陰影による雰囲気の演出は一級品であり,必見かと思います。

 前売2500円と少々お高めですが,音声ガイド・解説小冊子抱き合わせと考えるとまあまあといったところでしょうか。時間指定と割高な価格設定により,上野の森美術館の風物詩であるキャパオーバー問題が,いつもに比べれば解消されているのはよいかと思いました。ところで冊子・ガイドと展示の作品番号が対応してないの理由があるんでしょうか(展示の順番を決めて,前から1,2と振っていけばいいと思うのですが…)?