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ロマンティックロシア展

ロマンティックロシア展

 こんばんは。管理人です。

 本日は,渋谷文化村のロマンティックロシア展に行ってきたので,そちらのご紹介を(どう見ても駒祭からの二本撮り感があるのは気にしないであげてください)。

 西洋絵画といってもロシアの画家に焦点があてられる展覧会はそこまで多くないように思いますが,今回はモスクワはトレチャコフ博物館から移動派を中心に70点強のロシア絵画がやってきています。

ロマンティックロシア展 ロマンティックロシア展

 まずはロシアの四季折々の風景画から始まります。ロシアの広大な自然を生かした作品が見られ,描写は繊細に写実的でありながら,勢いも同時に感じさせるものになっています。シーシキンの「正午 モスクワ郊外」なんかは一面の平原が続き空を大きく書けるからこそ,雲の繊細な描写に対し作品全体の勢いを感じさせる一品になっているように感じます。風景画は全体的に写実的で,色彩も実物に忠実なものが多く,画家の視点の鋭さ,構図の切り取り方のセンスを伺わせます。

ロマンティックロシア展 ロマンティックロシア展

 風景画に続いては,ロシアの人々を描いた作品が展示されます。今回の目玉であるクラムスコイ「忘れえぬ女」,「月明かりの夜」もここで展示されます。宮廷の肖像画とは異なり,市井の人々を描いているので,豪華絢爛というのではなく,人間の自然な姿が描かれており,こちらもまた魅力あふれる作品になっています。

 都美とかと比べるとコンパクトな展示ですが,仕切りをうまく活用して十分な規模の展示になっており,見がいがあります。全作品,全作家に解説ボードがついている辺りも親切設計です。日本でロシア絵画を見る機会というのもそう多くはないでしょうし,迫力満点の作品が一堂に会しているので,渋谷に出られる方は見に行かれてはいかがでしょうか?