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本日の判例スポット(4)

 こんばんは。管理人です。

 今日は,この前訪問した判例スポットをご紹介します。早速最寄り駅の図から。

大阪南港

 というわけで,ニュートラム南港東駅です。お察しのとおり,本日の判例は,大阪南港事件です。大阪南港に瀕死の状態で放置されていたら,よくわからない何者かが被害者をさらに角材で殴打して,被害者が幾分か早く死亡したという刑法の因果関係に関する有名判例です。

 「南港はそんなに危険な場所なのか」,「いやそんなことはない」論争がしばしば巻き起こるので,実際にどのくらい危なさそうなのか単身乗り込んでまいりました。現場付近は完全に港湾の倉庫街で,トラックの運転手以外ほぼ人が歩いていない場所です。倉庫しかないので歩いていて面白いものもそれほどありません(ごみが結構落ちていて,たまに角材なんかがあるとこういうので殴ったのかなあと思える程度)。

 歩くこと大体20分強,ようやく現場にたどり着きました。

大阪南港 大阪南港

大阪南港

 ごらんのとおり,現場は倉庫しかない場所で,確かに深夜から早朝であれば人目にはつきにくいのかと思います。もっとも,あまりに人がいないものなので,行ってみて身の危険を感じるかと言えば,全然そんなことはありません。現地に行ってみると,大阪南港事件の場合,もともと死因が形成されていたのがポイントであって,別に南港で第三者が暴行を加えるのが一般的であると示したわけではないのがよく分かります。

大阪南港

 現場まで最寄駅から少々ありますが,トラック運転手と全国の法律関係者を対象としているであろうイートイン付きローソンが休憩地点として途中にありますので,皆さんも行ってみるといいと思います。