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プーシキン美術館展

 おはようございます。管理人です。

 台風がやってきており,早く過ぎ去ってくれないかなあと思う一日です。外に出るのもアレなので,おとなしくしていようと思います。

 というわけで本日は,先月訪問したプーシキン美術館展のご紹介を。

プーシキン美術館展

 「旅するフランス風景画」ということで,風景画を中心とした構成だというので楽しみにしておりました。とりあえず東京都美術館でやっていた方に参戦することに。

 展示の構成は,予告通り風景画を中心に17世紀から20世紀にかけての絵画を時系列的に展示するものでした。冒頭からロランの「エウロペの略奪」が飾られ,その後もロベールの「水に囲まれた神殿」など写実的な油彩の大作が並び,写実的な風景画が好きなわたくしとしてはこれでも満足できるという内容です(下の写真はヴェルネ「日没」。会場では「日の出」と「日没」とが連続して対照的に並べられているはずです。)。

 日没

 少し進むと,農村の風景を描いたコーナーに至ります。ここは,コワニエ=ブラスカサの勢いある合作が来たと思えば,クールベの「山の小屋」,「水車小屋」など情趣あふれる農村の風景が描かれた作品が並びます。最初よりも「身近な場所」を趣深く描いた作品が並ぶのが印象的です。

これらを経て次は印象派の時代へ。ルノワールの「庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰」や今回初来日で目玉のモネ「草上の昼食」といったパリの風景を描いた作品が並びます。「草上の昼食」は目玉だけあり,スケッチから並べる力の入れようです。

 草上の昼食

 その後もゴーギャンの作品などなど,プーシキン美術館の風景画を存分に楽しむことができます。

 風景画好きにはたまらない展示だと思います。2018年10月14日までは大阪中之島の国立国際美術館で開催しているようなので,関西方面で関心のある方は行ってみるとよいと思います。